肩こりについて
「肩こり」っていろいろある!
- 肩甲骨の内側に沿ったラインがこって痛い
- 首の付け根あたりから頭の後ろまで締め付けられる感じ
- 両肩が前に巻き込んでいる
- 肩が一番痛いけど、背中全体が重くて動きにくい
- 腕が上がりにくい
など、いろんな症状があります。
あなたはどれでしょう?
そして、大抵の場合、これらは一つだけでなくて
いくつかの症状が重なってしまっていることが多いのです。
なぜ肩がこるのか?大きな3つの原因
1.日常は前かがみの姿勢がほとんど
日常の動作はほとんど前かがみです。
お料理をするときも、掃除をするときも、スマホを見るときも
仕事でパソコンを操作するときも、みんな前屈姿勢、つまり前かがみです。
そして、その作業をする動作は長時間続けられることが多く、
肩の巻き込み、「前肩」という言い方もしますが、それが進んでしまい
常に肩をこらせている状態になりがちです。
2.肩の上にある重い「頭」
頭の重さは、およそ5~6キログラムあると言われています。
私たちは二足歩行ですから、身体の一番高いところに
とても重いものを乗せて日常生活を過ごしていることになります。
本来、頭は、首の骨から背骨へ、そして骨盤から大腿骨へ、すねの太い骨へ、かかとへ・・・
というふうに無理なく、自然な力のかかり方で、その重さを受け止めながら地面に到達できるようになっています。
ところが、前かがみの姿勢では頭の重さは、首に乗っていない状態です。
このときの身体の反応は、頭がこれ以上前に落ちないようにと
がんばって引き上げるために、首の後ろから肩にかけての筋肉に力を入れてしまいます。
それを実感していただくには・・・
ちょっと、うつむいて頭を垂れてみてください。
そのとき、首の後ろや肩に意識を向けてみてください。
どんな感じがしますか?
首に力が入った感じ、肩もいっしょにうつむきの方向へ行ってる・・・
など、いろいろあると思います。
これが長時間続くと首から肩にかけて、ずっと緊張を強いられた状態になり
血の流れも滞ってしまい、結果的に肩がこってしまいます。
3.慢性的なストレス
職場や家庭、学校やご近所との人間関係などで
精神的にストレスを抱えている方が本当に多いです。
すぐに解決できれば良いのですが、そうではないことがたくさんあって
それは慢性的なストレスとなり、お身体に変調をきたすことにもつながります。
その一つが、慢性的な肩こりを抱えることにもなります。
また、精神的なストレスが続くと、常に歯を噛みしめている
「食いしばり」ということも起こります。
特に眠っている間は、自分で緩めたりすることはできないので
ずっと力強く噛みしめたままになります。
悔しくて、ギュッと歯を噛み・・・
誰にでもあると思いますが、この思い切り噛みしめたときの力は、
なんと!70Kgもあるというデータもあります。
これが、一晩中続いたとしたら?
朝起きたときに、なんだかアゴの付け根が痛い、疲れた感じがあるという方は
要注意です。
このような方はアゴから首にかけて、さらに肩まで
ガチガチになっている方が大勢いらっしゃいます。
肩こりは大抵の場合、肩に続く箇所にも
こわばりや痛み、こり感を招きます。
首から後頭部にかけて、あるいは背中から腰にかけて
というふうに広い範囲に及びます。
肩こりを治そう!
肩に限らず、コリやそれに伴う痛みがある箇所は
血液やリンパ液の流れが良くありません。
ということは、血流を良くしてリンパの流れもスムーズにすれば
肩こりも改善されるということです。
血液の流れが良くないと、筋肉は栄養不足、酸素不足を起こし、
のびのびと動く元気がなくなります。
筋肉は固くなり(=肩がこっている)、ますます血流は落ちます。
また、「身体の下水道」と言われるリンパ管は、
動脈血管のように自分で動いて流れているわけではありません。
血管に寄り添い、血管の動きに助けられてリンパ液を流しているので
血管の動きが良くなければ滞りが起きてしまいます。
つまり、本来は排出されるはずの老廃物や疲労物質は溜まってしまうということです。
このことは肩こりに限らず、全身に起きていることなので
健康管理においては、本当に注意していただきたいことの一つです。
もう、ご自分でできる対策は、もうお分かりかと思います。
- 姿勢を良くして負担のない体づくりをする。
- 同じ姿勢を長時間続けない。
- 適度に身体を動かして血液やリンパの流れを良くする。
- 精神的なストレスを抱え込み過ぎない。
などですね。
それでも、あまりに痛みがひどかったり、
動かすのが苦痛なくらい深刻な肩こりは、
自力で良くするのは難しいと思います。
肩こりくらい、と甘く考えがちですが、
脳への血流をも落としてしまうことにつながります。
心臓から送り出された血液は血管を通して全身をめぐりますが、
脳へめぐるには肩も通らなければなりません。
その肩がこって、血液の流れが悪くなっていたら、
その上にある脳まで十分な血液は届きにくくなります。
脳は全身の司令塔のような働きをしてくれています。
考えたり、計算したり、喜怒哀楽を感じたりだけでなく
全身のホルモンバランスや神経の伝達など、
ものすごく大きな役割を担ってくれています。
つまり、それだけ多くの栄養や酸素、エネルギーを必要とするところなのです。
肩こりのせいで、脳へ届けられるべきものが滞ることが
どのような結果につながるか決して難しい想像ではないと思います。
ついつい我慢しがちな肩こりですが、どのような病気、症状でも
早め、早めの手当を、と言います。
たかが肩こりですが、「たかが」と言っていられるうちに
早く手放してしまいましょう。
辛くてどうしようもない肩こりさんも、
なんだかずっと重くて、硬い肩こりさんも
ぜひ、早めに当院へご相談ください。
あなたの肩こりに合わせた施術メニューをご提案させていただきます。